前回はツインレイが結ばれないお話を紹介しました。
ツインレイの形は十人十色。
結果がどうであれ、2人にしか出来ない経験と唯一無二の愛を学びます。
今回ご紹介する『半分、青い。』は2018年、NHKの連続テレビ小説で放送されました。
脚本は『ロングバケーション』や『愛していると言ってくれ』の北川悦吏子さんです。
ラブストーリーの神様が全156回、全身全霊で挑まれた傑作です。
岐阜と東京を舞台に、10代から40歳手前までを走り抜けます。
産まれた時から一緒、きっと一生一緒。
それ以外の選択をしようがないような2人ですが、
主人公がレイ男性のプロポーズを断ってしまったところから物語は暗雲立ち込める展開へ。
その後、レイ男性から「結婚しました」の葉書が届いて終わる回では、
10秒後に始まった『あさイチ』の博多華丸・大吉さんが絶句してしまい、
無言のままオープニングを迎えるといった事態も発生しました。
やむを得ずプロポーズを断ったとしても、先では絶対に結ばれるだろうと信じ切っていた視聴者を
奈落の底へ叩きつける展開は『みおつくし』がフラッシュバックし、悪夢再びといったところ。
そして、レイ男性が選んだ相手は容姿端麗、才色兼備な行動派。
主人公が逆立ちしても勝てない相手を敢えて選んでいます。
実際はレイ女性を選んでない人生は【義務と義理と苦痛のオンパレード】です。
傍目には非の打ち所がない家庭に見えても、そう見えるだけ。
その間にレイ女性も結婚・出産・離婚と様々な経験をし、
プロポーズを断ってまで打ち込んだ仕事も手放してしまいます。
かけがえのない同志や家族との別れも主人公に追い打ちをかけますが、
その間レイ男性との接触は殆どありません。
仲間たちに支えられながらも、自分一人で乗り越えます。
根源的な支えにはなっているものの、現実世界では【独り】です。
でも、それはレイ男性にとっても同じです。
一見、全く別々の人生を歩んでいるような2人ですが、
実際は同じタイムラインを、お互いを目指して少しずつ歩んでいます。
そして合流地点で待っているのは新たな課題。
ただし、再会後に始まるミッションはあくまで2人が自立した先に挑むもの。
自分の足で立ち、自立した2人が相手に寄りかかることなく行うミッションです。
協力するのと依存するのは全く異なります。
3次元的な関わり方しかできないうちは再会すら叶わないかもしれません。
ツインレイは一見、【現実的に結ばれそうもない】展開を生きていきます。
誰にも言えない、誰にも理解されない、孤独な歩みです。
なにしろ、【究極の愛】をともに学ぶのですから、楽なはずがありません。
教科書もないし、セオリーを無視しないと始まりません。
どこまで自分を、運命を信じられるか。
相手の人生に本気で踏み込めるか。
問われ続けます。
今回のお話では統合した2人は会社を立ち上げ、一緒に【創造・社会貢献】していきますが、
全く異なる仕事を持ちながら行っていくツインレイカップルもいます。
様々な形態をとるのもツインレイの特徴です。
≪追想≫
このお話は私が唯一視聴した「連続テレビ小説」です。
キャストも前評判も知らないまま、とにかく録画予約をしました。
第一話の*オープニング曲が始まった瞬間、まだ何も解らないのに号泣が止まらず、
その後もずっと涙なくして本編に入る事ができませんでした。
穏やかでない、順風満帆でない、思い通りにならない人生のなかで
それでも人生は続き、【幾つもの朝と夜を越えていくイメージ】が溢れていたからだと思います。
*オープニング曲:星野源『アイデア』